金城幸政先生が語る、親子の本当の挨拶とは?
人間についてや子育てについて
本質的なメッセージを伝え続けている方である
人間学講師の金城幸政さんの教えに日々、
影響を受けています。
今日は、
2012年に
神奈川県で開催された
池川明さんと金城幸政さんの講演会より、
親子の挨拶についての話が
とっても感動したので紹介させていただきます。
もう、これは絶対読んで欲しい、聴いてほしい
内容ですっ!!
鼻息荒くオススメしますっ!!
もともとは
無料で公開されている動画の内容ですので
お時間ある方はぜひ文字だけではなく、音声を通して
知っていただきたいと思っています。
パパ、プレパパ、
そして子育てや家族に強く関心がある方に
ぜひ観て欲しいです。
そしてもちろん、
女性にも。
金城先生が語っています。
***
まず基本あなたに生命を与えたのは
お母さんなんでお母さんより先に抱っこをしないということ。
まず産まれたときにお母さんが抱っこする。
その後に、
「お母さんの友人の、、、ゆきまさ、ですっていうね。笑
あなたに生命を与えた方の親友ですよっていうことで抱かせてください」
って言って抱くわけですよ。
「この地球上では僕を父と呼び、あなたを娘と呼びます。
で、精一杯娘をしなさい。今世の人生、よろしくお願いします
って言って、娘の顔を観て、お願いします」
って言ったら、笑ったんです。
そのとき足と手足をバタつかせてオッケーオッケーって、
言葉がでないから。
「よし」といってから、
ドクターに返して、へそのお処置をしてってやったんですけど、
この話は遡ること24年前。彼女が産まれたときに挨拶をした。
その挨拶をしたっていうことを日常の会話の色んなたわいない話から、
うちの秘書の小堀がアシスタントやってる小堀が、
「あのさ、あんたお父さんにさ、分娩室でこういう挨拶されてるから、
ちゃんと挨拶をやり直しなさい。お父さんに、
言わせたままあなたは返してない。
挨拶っていうのは、あいを送るとさつを返す。
必ず返すというのが挨拶です。だから私が愛してるっていうと、
ありがとうねって言う風に返すことを挨拶と言います。だから、返しなさい」
っていうことでうちの秘書から言われるわけです。
すると、
うちの娘は、
「は?十分分かってるんだけど」
っていう感覚なわけですよ。
だけど、小堀さんは
「違う。言葉も体験だからやりなさい。言葉にしなさい。」
すると娘はまず順番があるじゃないですか。
僕が出産したわけではないので、
まずお母さんに挨拶をすべきだと言うことでお母さんにまず挨拶をした。
自宅、夜寝る前に2人きりでテーブル向き合わせて、
「お母さんちょっと話がある」といって、座って、
とにかく
「私に命を与えてくれて
本当にありがとうございます。」っていう挨拶をしたんですね。
すると、
「そんなこと有り難いと思ってるから分かってるよ」
って思ってたんです。娘も。
「そんなの散々お父さんからきかされてるし、感じてるし、分かってるよ」
って思ってるんですけど、
いざテーブルに座って、
「お母さん命を与えてくれてありがとう」
って言おうとしても、
言葉が出てこないんですよ。あまりにも泣いて切羽詰まって。
で、ようやく泣いて泣いて、ようやく
「お母さんありがとうぅぅぅぅ。」
やっと絞り出してきて言った言葉が
「お母さんありがとう。。。。産んでくれてありがとう」
って言って、お母さんももちろん、
その娘の精一杯の叫び声もお母さんも号泣して、
「こちらこそ私のもとに産まれてきてくれてありがとう」
って挨拶したんですよ。
それで、お母さんと娘は挨拶を終わらせた。
その日はもう泣いて余裕がないので、日を改めて、
「お父さん。ちょっと話がある」
と言って座らされて、「どうしたの?」って言ったら、
「小堀さんに、言われて、挨拶ちゃんと先生にしなよ
って言われたので、挨拶させてください」って言うから
「いいよ」っていうことで、座って彼女が挨拶を始めたんですね。
「お母さんに実際挨拶をしてみると
分かってるよ愛してるよなんて
っていう感覚から、
事実言ってみると、ものすごい愛してるって気づいた。
話すって経験なんだなって小堀さんが言ってる意味が分かったって。
伝えるって言葉を交わし合うっていうこと自体も
経験なんだなって分かってるよじゃない。
言うことも、すごくどれだけ大事かが分かった。
だから、お母さんにありがとうって言うのに、とっても大変だった。
出てこなくて。
でも、ありがとうって言った後からも胸のつっかえがとれて、
本当にありがとうって言う風にお母さんを観るような気持ちで
観れるようになった。
今日はその挨拶をお父さんにもしたい。」
って。
「お父さん分娩室でこういう挨拶をしたらしいね。私に。
私はお父さんほど記憶がないんだけど、
ただ産まれたときの私にこの世の私に産まれてきてくれてありがとう
っていうことを、私も精一杯娘をさせていただきます。
挨拶をさせてください」
って言ったんですよ。
したら、
「分かりました。」って言って、
とりあえず握手をしてやったんですけど。
でも、挨拶の真意。本当の意味ですね。
意味っていうのはそんな浅くはない。
「こういうのを僕の言う挨拶とは言わない。
あんたの挨拶はこれまでこうだったかもしれない。
だけど僕の挨拶の意味を教えよう。あんたも大人だから。」
って言って、
「いいか、覚えておけよ。
僕がきみに産まれてきてありがとうって
精一杯父親をするからなって挨拶をしたのは、
感謝の極みで出た言葉であって、
Heyタッチ、とかこういう意味の挨拶じゃないんだ。
男っていう生き物は、本当に足らぬものを持ってるもんで、
自分が命与えられたのに、与えた気分で子どもを育てていたりする。
そんなのが男だと。自分で産まれて自分で生きてる顔をしてるよ。
だから若いときには玉砕だ。こういうこと成し遂げれるんだったら
短くたって太けりゃいい。
こう考えて、たくさん無謀にも生きたわけですよ。
男の一番輝くものは勇気だろとかね。
だから、オレの命、オレがどうしようかオレの勝手やないか
っていうニュアンスも持ちかねないほど、
ちょっとやんちゃ過ぎたんですね。僕は。
だからそういう意味で言うと、まるで我が命を我がものだけのような
生き方をしているわけですよ。
だけど、娘が産まれたときですね。
この命を絶対に守らなきゃいけないと思ったんですね。
絶対に守らないといけない。
守り抜いて育て抜かないといけないっていう父性っていうか、
僕そういうあー、絶対に守らなきゃいけないな〜と思った瞬間に、
あ、死んじゃダメでしょ。玉砕したダメでしょって。思ったんです。
その瞬間に、僕は生きなきゃいけないとさらに思いました。
健康害してはいけない。短い命でもいけない。
この子の人生を1日でも長く見届けなきゃいけない。
僕は無謀にもオレの命オレがどうしようと勝手だと思ってたオレが、
父親になった瞬間、きみが産まれて来た瞬間。
2倍にも3倍にも命が重くなったと。
オレの命はこの子を守る義務がある。だから絶対死ねない。
そう思ったとき自分の命が何倍にもなった。
だから僕の挨拶はあなた様のおかげで僕の命はこんなにも尊い
ということを気づかせてくれた、
その悟りを与えてくれたのがあなたという存在です。
だから、なんて子どもってありがたい存在なんだろうか
ってことを身にしみて感じたので、
こんなに命って尊くて、大事なものが尊いものが産まれると、
こんなにも大切なものになるんだ。尊いもの持つってことは。
それを気づかせてくれたのは、娘が誕生したときだったな、
娘を観た瞬間だったなって思ったときに
あなたっていう存在に対して
新しい命を吹き込んでくれてありがとうございます って
人間として1番貴重なことを悟らされました
っていうその感謝の念を込めて、
精一杯お父さんやるからね。って言ったんだよ。
すると娘はこのとき座るのがやっとっていうくらい号泣してるんですよ。
「そんな意味だったんだお父さん。そんな意味で言ってたんだ。
あの挨拶って。なんかもっと形とか表面上で聴いちゃってた」
って。
したら、泣き終わって落ち着いた後に娘が、
「え、ってことはだよ。お父さん。
私もお父さんにお父さんの命が
私のおかげで倍にも大きくなったわけ?
お父さんの命を倍にもしてあげたの?
私ってすごい存在じゃん。」
「ってことは、私の命がこんなにもお父さんの命を元気にしたんだね。
倍の命にしたんだね。
ってことはお父さんの命はおばあちゃんの命を倍にしたんだね。
ってことは、祖先ってそうやって感謝するもんなんだね」
って。
あ、オレだけで止まらないで、つっきっていったか。笑
しかも、私の子どもにもそれを伝えると「ずっとそれが大きくなるんだね。」
って。
分かります?さすがうちの娘ですよ。一本やられました。
でも、やっぱりそういう本当に本当に有り難いんだっていう感謝をこめて、
有り難うございますって言ったのが娘に対する挨拶だったんです。
***
この話を読んで
何を感じるでしょうか。
直接金城先生の声で聴きたい方はコチラから聴けますので
ぜひ聴いてみてくださいね。
約10分くらいの動画です。
追伸、
6月18日(土)の午後から夕方にかけて
金城幸政先生の講演を主催します。
詳細は決まり次第、共有させていただきますので
気になる方は予定を空けておいてくださいね。