書籍「LIFE SHIFT」から個人がシフトを成功させるための重要ポイントを抜き出してみました。

   

51tZOGz+7IL._SX346_BO1,204,203,200_

書籍「Life shift」を読み、
そのエッセンス+自分の経験からくる参考情報を書いてみました。

■前提となるお話

これから、私たちの寿命が伸び、
100年生きる時代になっていく。

ソレに伴って
どんな変化が起こるのか。

今までの私たちは、
教育→仕事→引退という人生の3ステージに
沿った社会構造の中を生きてきたが、

みんなが一律にその3ステージを進む時代は
もう終わり、
新しいマルチステージへの移行がどんどん進んでいる。

マルチステージでは、
私たちは1つのキャリアではなく、
2つ3つ、それ以上のキャリアを持つことになる。

個人レベルの移行(シフト)がたくさん起こる。
他にも、変化がたくさん起こる。

※他にもたくさん書いてありますが省略。

 

■人生でシフトが起こるタイミング

(1)外的要因によるケース
(勤務先の企業が倒産。本には書かれてないけど、
本人や身近な人の病気なども当てはまると思う)

(2)自発的に変わろうとするケース

 

■上手にシフトするために大切なこと

変身のスキルを持つこと。

変身のスキルとは?

【内側】
柔軟性と適応力
新しい知識
新しい思考様式
新しい視点

【外側】
新しい人的ネットワーク

 

■シフトを成功させるためのカギ

(1)自分についてある程度理解していること
→ある程度ってどの程度?というツッコミが湧きましたが 笑

具体的には、
「なにが自分にとってうまくいくのか、
自分が何を楽しく感じ、なにに価値を見出すのか、
なにが自分という人間と共鳴するのか」
を知ることだそうです。

「自分のことをよく理解し、学ぶためには
ほかの人たちに意見を求め、寄せられた意見について
内省することが有効。

しかし、普通に内省し
自分と世界についての認識に新しい情報を加えるだけなら
誰でもできる。」

ここでは、
自己認識と世界の見方をどちらも変更することを
内省のオススメとして置いている。

また、
この本では「ありうる自己像」という表現が出てきていて、

内省を進めていくことでこの「ありうる自己像」と出会い、
このビジョンがシフトを押し進める上での
方向性を導くコンパスになる

と私は読み取りました。

また、
この視点が変わるきっかけになるのが次に出てくる
多様性に富んだ人的ネットワークに触れることだそうです。

 

(2)活力と多様性に富んだ人的ネットワークを持っていること。

「このネットワークを持っていることで、
自分がどのように変身するかについて
多様なロールモデルやイメージやシンボルを得られる」ため
重要なカギとなる。

このネットワークから、
「ロールモデルになり、意気投合できる人物、
自分と同様に移行を経験した人物を探すことになる。

そうした人物を通じて、新しく踏み出そうとしている
世界の流儀を学んでいく。」

変身は1人ぼっちではできないし、
たいていは、昔と同じ友だちグループの中でも実現しない。

この人的ネットワークは
それまでの仕事上のネットワークや
プライベートの心安らぐネットワークとは
異なる場合が多い。

なぜなら、
それらのネットワークは、
それまでの自分を支えてくれているものだから。

逆にシフトのタイミングでは
それらのネットワークが障壁になることもある。

親が思いやりだと思って反対するようなイメージ。

シフトはそれまでのつながりの濃さからではなく、
薄いけれど、何か気になる誰か・情報から始まる。

だからこそ、Facebookでゆるく繋がっている
っていうのは大事なんだなぁ。

また、日頃からピンときたところに
足を運んで体験すること、

そこで人と繋がることが
多様性に富んだ人的ネットワーク形成に
直結していると感じています。
この行為自体は、この本の中で語られている
変身資産(※)への投資にあたるらしい。

-------------------
※変身資産とは、
自分についてよく知っていること
多様性に富んだ人的ネットワークを持っていること
新しい経験に対して開かれた姿勢を持っていること

資産には他に、
・生産性資産
仕事の生産性を高め、所得とキャリアの見通しを向上させ、
所得を増やすのに役立つ。スキルや知識など。

・活力資産
肉体的、精神的な健康と幸福。友人関係、家族関係など。

の合計3つがある。
------------------

 

(3)行動すること。

その上で新しい経験に対して
開かれた姿勢を持っていること。

これは、
それまでの自身の常識・思い込みを超える
ということであり、
マインドフルネス的な姿勢だと感じました。

また、
U理論の以下の2ステップにも重なるように思います。

・ステップ2:観る(Seeing)のステップ

「頭の中で起きている雑念に意識を奪われず、
目の前の事象、状況、情報に意識の矛先が向けられている状態」

・ステップ3:感じ取る(Sensing)のステップ

「過去の経験によって培われた枠組みが崩壊し、
枠組みを超えた側(他者など)から
今の自分のや状況が見えている状態」

※こちらのサイトから引用。
http://www.presencingcomjapan.org/utheory/

以上です。
 

■まとめ
 
私にはこの本そのものが「やがて訪れる人生のシフトに供えて、
変身資産を増やしていきましょう!」という提案に感じました。

もちろん、変身資産以外の生産性資産、活力資産も重要な要素であり、
この3つはかけ算されていくものだからこそ
トータルで高めていくこと
が必要だと思います。

 - 人生の転換期の方へ